経営コンサルの割安株分析

現役経営コンサルタントが中長期保有を前提に中小型株を中心に分析。自身の専門性や調査・分析範囲(能力)に限界がある中で、様々なバックグラウンドを持つ方々との意見交換を行うことで、割安株への投資を実現することが目的です。

澤田ホールディングス(8699)2017年3月期決算

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4月27日に澤田ホールディングス(以下、澤田HD)4Qの決算が発表され、FY2017の結果が出ました。(少し前になりますが・・・)

 

www.con-invester.com

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FY17決算結果

結果としては、順調に拡大していた業績が遂にストップしたという感じです。

(売上高:-16.4%、営業利益:-31.3%)

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以前の記事でも記載しましたが、澤田HDの業績はモンゴル経済に大きく依存しており、そのモンゴル経済が中々煮え切らない状態であります。
(澤田HDの最大セグメントはモンゴル最大のリテール銀行であるハーン銀行)

一方で、豊富な鉱物資源に恵まれ、鉱業が経済の柱でもあるモンゴルにとって、直近の資源価格下落は経済への打撃となっている模様です。

また、それと重なる形で、外貨規制や政治的な混乱があり、外貨準備高が大幅に減少する等の状況に直面しています。

こうした状況が澤田HDの業績の足を引っ張ったと想定されます。

個人的には「とは言え、FY16から横ばいくらいかな」と考えていたので、想定より落ち込んだという印象です。

 

まぁ経済は常に上下動を繰り返すものなので、長期的な見通しはポジティブのままで継続です。

 

株価推移

業績は大きく落ち込むも、株価への影響はほとんど見られません。

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以前は仕込み時について下記のように記載しました。

当然これからモンゴル経済や政治面で悪材料が出てくる可能性があります。

悪材料が出て下がったところで買いに行くというのが1つの戦略になるかと思います。

 ところが、悲しいことに悪材料が出ても株価は下がってくれませんでした。

 やっぱり短期的な株価の動きは分かりませんね。。。

 

繰り返しになりますが、短期的にはどんな悪材料が出てきても可笑しくありませんが、長期的に見て成長する市場に張れているので、気長にゆっくり待つ戦法で良いと思います。(つまりデイトレにはお勧めできない銘柄です。)