経営コンサルの割安株分析

現役経営コンサルタントが中長期保有を前提に中小型株を中心に分析。自身の専門性や調査・分析範囲(能力)に限界がある中で、様々なバックグラウンドを持つ方々との意見交換を行うことで、割安株への投資を実現することが目的です。

個別株とインデックスの比較

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どちらが優れているかという「個別株とインデックスの比較」は、よく議論になる話です。

個別株とインデックスの目的

結論を先に申し上げると「目的による」ということになります。

個別株の目的

個別株の目的は「手間を惜しまず"高"リターンの追求」です。
当然銘柄選定に時間は掛かりますが、然るべき企業分析のスキルと根気があれば、(一部の選定基準を除き)ほぼ無作為に銘柄選定が行われたインデックスをはるかに凌駕するリターンの享受が可能となります。

繰り返しになりますが、企業分析のスキルを学び、手間暇を掛ければ、資本が少ない投資家も「億り人」になることも夢ではありません。

インデックスの目的

一方、インデックスの目的は「手間を最小限に"そこそこ"のリターンの追求」です。
一般的にインデックスは個別株よりも少ない手間で投資を行うことが可能です。
その分、大化けするファンドはないため、個別株のように高リターンを享受することは不可能と言っても問題ないと思います。 

企業分析のスキルを学ぶ時間や銘柄選定の時間を取りたくない、でも少しはお金を動かしたいという投資家にとっては非常に良い投資先だと思います。
(とは言え、現在はインデックス投信が乱立しているため、最低限の知識の習得は必須になります) 

個別株 vs インデックス~パフォーマンス比較

最後に個別株とインデックスのパフォーマンスを比較したいと思います。

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個別株はこれまでの分析で成長が見込まれると判断した企業、
インデックスは過去3年間のトータルリターン上位10の国内インデックスファンド
を抽出し、過去3年間のリターンを算出したものになります。 

こうやって見ても、リターンの桁が異なることが分かります。
一方で、銘柄選定に掛ける時間も桁が異なるということも忘れてはいけません。 

前述の繰り返しになりますが、個別株とインデックスでは投資の目的が異なります
自らの投資の目的を明確にし、最適となる手段を選定する必要があるようです。