8月9日に新報国製鉄の2017年12月期2Q決算の発表がありました。
発表前は大きく株価が上昇しましたが、発表後には大幅下落するという何とも刺激的な展開になりました。
営業利益が前年同期+18.9%
売上高が前年同期比+3.8%と微増に留まる中、営業利益が+18.9%と大幅増加となりました。
とは言え、営業利益の上昇の要因を探っていくと、販売管理費の大幅減(-14.9%)となっており、なんらかの合理化の効果が大きかったと想定されます。
まぁ販売管理費減少の理由としては、合理化以外に顧客からの引き合いが多くなり、営業コストを削減できたみたいな要因もあったりするので、この辺は現状開示されている情報だけでは判断付きませんが、少なくとも過度な期待は禁物だと思います。
2日間で株価は20%の値幅
冒頭でも紹介しましたが、決算発表前から発表後にかけてかなり激しい値動きとなりました。
まず、発表前は好決算への期待から1,270円まで大きく上昇します。
ところが、発表後はガラッと風向きが変わり、なんと1,153円まで下落しました。
最終的な終値は1,195円となりましたが、まるで東芝やタカタよろしくギャンブル銘柄のような値動きでした。
ですが、東芝やタカタと決定的に違うのは本業で稼ぐ力があるということです。
この2日間で何か大きな材料が出たわけではないので、下がれば買ってやるくらいのスタンスで良いかと思います。
但し、新報国製鉄とPERでモニタリングしている方は今期の業績は新報国製鉄三重の吸収合併に伴う「抱合せ株式消滅差益」を特別利益として6億円程度計上していることを注意しておいて下さい。
前年の一年間の純利益が6億円程度ですから、単純計算でPERが倍増することになります。
(※読者の方のご指摘を受けて一部内容を修正しています)