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経営コンサルの割安株分析

現役経営コンサルタントが中長期保有を前提に中小型株を中心に分析。自身の専門性や調査・分析範囲(能力)に限界がある中で、様々なバックグラウンドを持つ方々との意見交換を行うことで、割安株への投資を実現することが目的です。

ウエストホールディングス(1407)企業分析①

今回はウエストホールディングス(1407)の分析を行いたいと思います。

ウエストホールディングス(以下、ウエスト)は東証JQS上場で、時価総額は214億円(2017/4/26現在)

 

企業概要

ウエストは太陽光発電デベロッパーです。

自治体や住宅向けに、太陽光発電の計画から設計、調達、建設までを担っています。

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「戦略と競争優位性」で触れますが(次回取り纏め予定)、ウエストという企業の面白いところは、全国各地の自治体と強力なタッグを組んで事業展開しているところです。

国という機関はあっさりと企業を見捨てるので、国とのリレーションは資産になりませんが、地方自治体とのリレーションは立派な競争優位に成り得ます。

 

事業構成

公共・産業用太陽光発電システムの施工・販売等を行う「太陽光発電事業」、
太陽光発電システム及び関連設備等の総合管理・保守を行う「メンテナンス事業」、
太陽光発電システム等を用いた発電及び販売を行う「電力事業」、
省エネのトータルサービスや建物保全型リフォームの施工・販売を行う「省エネルギー事業」を展開しています。

割合で言うと、約9割が「太陽光発電事業」で、1割を残りの3事業で分け合っている状況です。

 

業績

売上高、営業利益共に、FY2014をピークに減少傾向にあります。

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業績低下の要因は、やはり「固定価格買取制度の運用見直し」だと想定されます。

www.meti.go.jp

では、FY2014を頭打ちに今後は業績が低迷していくかと言えば、個人的にはノーだと考えています。

詳しくは次回の「戦略と競争優位性」で記載しますが(勿体振っている訳ではありません。すいません)、ROSが高水準ということだけ記憶に入れておいて頂ければ良いかと思います。

 

財務状態

財務状態は良好です。

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たしかにピーク時の実質無借金状態であったので、悪化しているようにも見えますが、まだまだ健全性の水準である1.0倍以下に収まっています。(利益剰余金も順調に増加中です)

Net D/Eが上昇しているのは、FY15で一気に太陽光発電設備取得のために投資を行ったことが背景ですので、何か悪いことが起こったわけではありません。

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繰り返しになりますが、ウエストの魅力は地方自治体とのリレーションを含む事業モデルです。

売上やEPSの伸び、PERやROEの水準も勿論大切ですが、そうした指標に留まらず、一歩踏み込んだ分析が必要になります。

 

次回は戦略と競争優位性を踏まえ、目標株価について分析を行いたいと思います。