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経営コンサルの割安株分析

現役経営コンサルタントが中長期保有を前提に中小型株を中心に分析。自身の専門性や調査・分析範囲(能力)に限界がある中で、様々なバックグラウンドを持つ方々との意見交換を行うことで、割安株への投資を実現することが目的です。

PEファンドの動向と割安中小型株投資家への影響

先日、英CVCキャピタル・パートナーズが年間1,000億円以上を投資する計画の発表や、日ポラリス・キャピタル・パートナーズの750億円規模のファンドを立ち上げる計画の発表が話題になりました。

www.nikkei.com

 

謎が多きPEファンドの積極的な動向は、我々割安中小型株投資家にどのような影響があるかについて書きたいと思います。

 

日本におけるPEファンド

まず、日本におけるPEファンドのプレーヤーや投資金額について見ていきたいと思います。

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上記1件当たりの投資額目安はあくまでファンドが投下する資金です。

PEファンドはLBOという魔法を使うので、実際には投下資金の3~5倍程度の買収を行うということになります。

www.ifinance.ne.jp

 

つまり、冒頭の記事のCVCであれば300~2,500億円ポラリスであれば90~500億円程度が一件当たりの投資額になります。(あくまで目安です)

 

割安中小型投資家への意味合い

大規模ファンドであるCVCでさえ、一件当たりの投資額が300~2,500億円であり、中・小規模ファンドだけでなく大規模ファンドも、中小型株にも投資を行うということがわかります。

勿論PEファンドは大企業の事業買収を行うこともありますので、全ての資金がマーケットに向かうわけではありませんが、市場に厚みが出るのは間違いありません。

 

また、ファンドを立ち上げ投資家からお金を集めた瞬間から、投資家は運用手数料をファンドに払う必要があります。

従って、投資家はすぐにでも資金を投下して運用して欲しいというプレッシャーを掛ける動機が生まれます。

 

プレッシャーを受けたファンドは美味しそうな案件に積極的に乗り出すでしょう。

(良い案件がないからしばらく見送ろう、とはできない構造になっています)

そこに複数のファンドの新規立ち上げが相まって、競争が起こります。

取り合い競争が起こることで、価格は吊り上がり、その結果既存の株主の儲けが大きくなることが予測されます。

(その分PEファンドの儲けが少なくなりますが、富の再配分と考えてもらいましょう)

 

なので、PEファンドの積極的な姿勢は、我々にとって基本的にポジティブです。

投資委員会等の審議が必要なスピード感のかけるPEを横目に、個人で意思決定が完結する個人投資家の強みを活かし、儲けを最大化していきましょう。