経営コンサルの割安株分析

現役経営コンサルタントが中長期保有を前提に中小型株を中心に分析。自身の専門性や調査・分析範囲(能力)に限界がある中で、様々なバックグラウンドを持つ方々との意見交換を行うことで、割安株への投資を実現することが目的です。

「TOB」×「中小型株」で儲ける

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投資において最も難しい要素の一つは「いつ」が分からないということです。

企業分析を根気強く行えば、割安に放置されている銘柄を見つけることはそこまで難しいことではありません

しかし、その割安株が「いつ」値上がるのか、「いつ」目標株価に到達するかは、預言者や魔術師でなければ分かりません

これはファンタジーの世界です。

 

このような状況の下で、賢明な投資家は如何にしてリスクを減らすかを考えます。

その内の1つが投資界隈では呪文のように唱えられている「分散投資」です。

 

その呪文をさらに確固たるものにするためには、やはり中小型株への投資だと考えています。

今回はその理由について書きたいと思います。

 

なぜ中小型株への投資はリスク低減になるのか?

中小型株は「スペシャル・シチュエーション」に巻き込まれやすいという特徴があります。

スペシャル・シチュエーションの定義は下記になります。

www.ifinance.ne.jp

 

スペシャル・シチュエーションにも様々なものがありますが、然るべき企業分析を行い、割安であると判断された銘柄であれば、遭遇するスペシャルシ・チュエーション は株価にポジティブに働くものであると想定されます。

 

なぜスペシャル・シチュエーションがリスク低減に繋がるのか?

スペシャル・シチュエーションは、イメチェンのようなものです。

多くの人が注目していなかった銘柄が一夜にして注目の的になります。

何か特技があるものの、今までクラスで目立たなかった地味な生徒がイメチェンするようなものです。

 

イケてるイメチェンを決めて、その生徒の注目が集まる中、賢明な投資家は静観しているだけで、少しも焦りません。

なぜなら既に友達になっているからです。

あとはそのイメチェンした生徒がクラスで着々とヒエラルキーを駆け上がるのに便乗するだけです。

 

財務良好だけど、業績好調だけど、地味で目立たない。

その様な銘柄はスペシャル・シチュエーション(イメチェン)があれば、注目を集め、株価を上げるチャンスになるかもしれません。

 

つまり、何等かの方法でスペシャル・シチュエーションが起こる可能性が少しでも高い銘柄に投資することができれば、無作為に選定した(通常の分析のみ)銘柄に投資した場合と比較して、リターンを高めることができるということです。

 

中小型株とTOB

スペシャル・シチュエーションの一つとしてTOBがあります。

TOBが発表されると、お祭りが大好きな人々が騒ぎ出すので、間違いなく株価は上昇すると見て良いでしょう。

www.bloomberg.co.jp

 

そしてTOBは大型株よりも中小型株の方が多いという事実があります。

(感覚的には大型株のTOBが頻繁に起こるとは考えにくいですが、数字面でも証明されています。)

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更には中小型株のTOB件数は年々増加しています。

これまでのM&Aへの消極的な姿勢が見直されてきたという時代背景が大きいものと推察されます。

従って、今後も中小型株のTOB件数は今後も増加していくことが想定されます。

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まとめ

スペシャル・シチュエーションの一つであるTOBを享受するという点からも中小型株は大型株よりも優位になります。

TOBの件数自体は決して多くはありませんが、企業分析にスペシャル・シチュエーションという観点を加えることで、割安株投資家として、リターン創出の可能性を向上させることが可能と考えています。