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経営コンサルの割安株分析

元経営コンサルタントが中長期保有を前提に中小型株を中心に分析。自身の専門性や調査・分析範囲(能力)に限界がある中で、様々なバックグラウンドを持つ方々との意見交換を行うことで、割安株への投資を実現することが目的です。

新報国製鉄(5542)企業分析①

今回は新報国製鉄(5542)について分析を行いたいと思います。

新報国製鉄は東証JQS上場で、時価総額は42億円(2017/3/25時点)

 

企業概要

新報国製鉄は鋳鋼品中堅メーカーです。

鋳鋼品とは、高炉などを使って鉄鉱石から製造したくず鉄を鋳造したものを指します。

 

下記のような製品のイメージになります。

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新報国製鉄の事業構成は不明ですが、低熱膨張合金が主力だと想定されます。

中でも現在絶好調の半導体・液晶製造装置向けがメイン用途のようです。

 

業界構造

鋳鋼品業界は下請けとしての要素が強く、業績は主要顧客企業群の需要に左右されやすいと言われています。

需要先としては、自動車や建機等が多く、主要顧客は、製品の安定供給のために鋳鋼品メーカーの大株主である場合も多いです。

 

新報国製鉄も新日鉄住金が大株主となっています。(出資比率17.7%)

新日鐵住金からは、くず鉄を調達し、製造した鋳鋼品を販売しています。

 

業績

業績は売上、営業利益、ROS共に大幅な増加傾向にあります。

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これは、新報国製鉄の主力事業である半導体・液晶製造装置向け合金向け低熱膨張合金の販売が伸びためであるそうです。

実際に、自動車や建機等主力である他社の一部がマイナス成長である中、新報国製鉄は高い成長率を実現している状況です。

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又、ROSは他社圧倒的に凌駕する水準となっています。

国内最大手の鉄鋼メーカーである新日鐵住金と資本関係があることで、何からの支援等があることも推測されます。

 

あるいは、そもそも新報国製鉄の技術力が高い点が評価され、現在も新日鐵住金との資本関係が継続している可能性もあるとも考えられます。(あくまで推測ですが)

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市場全体(自動車・建機等)の縮小が予測される中、成長率・ROSが高い水準と業界の中で特異なポジションを築いている成長企業です。

次回は新報国製鉄が主戦場とする半導体・液晶製造装置の需要見通し、及び株価水準を踏まえて、目標株価について分析したいと思います。