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経営コンサルの割安株分析

元経営コンサルタントが中長期保有を前提に中小型株を中心に分析。自身の専門性や調査・分析範囲(能力)に限界がある中で、様々なバックグラウンドを持つ方々との意見交換を行うことで、割安株への投資を実現することが目的です。

ドリームインキュベータ(4310)企業分析②

さて、前回の続きです。

(前回行いましたドリームインキュベータの分析はこちらになります)

 

con-invester.hatenablog.com

 

株価推移

株価は上下動を繰り返していますが、これは投資先のEXITの思惑が主導となり、動いているものと想定されます。

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ここまで市場が敏感に反応するのは、ベンチャー投資で”一発”当てることへの期待が高いこともあるのでしょうか。

実際に、営業投資が最高益を叩き出したFY15ではEPSが大幅に上昇しています。

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戦略

まず、全社としてどのような方向性で事業展開していくかですが、「ホンダやソニーを100社育てる」とぶち上げて起業している手前、不安定なインキュベーション事業を辞め、安定しているコンサルティング事業に特化することは考えにくいです。

では、インキュベーション事業の今後について、主要セグメントである「保険」と「営業投資」について深堀したいと思います。

 

「保険」セグメント

前述している通り、このセグメントはDIの100%子会社であるアイペット損害保険が該当します。

実は2016年11月のアイペット損害保険取締役のインタビューにて、近い将来のIPOを示唆しています。

www.careerinq.com

 

競合であり、国内トップのアニコムのEBITDA倍率が15.4倍であるため、その倍率をアイペット損害保険に適用すると想定時価総額は約50~135億円になります。

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アイペットは2011年に15億円程度で取得しているので、35~120億円程度の売却益を得ることになります。(但し、IPO時点で持分を全て売り出すかは不明)

今後も有力なベンチャーについては連結子会社化してくと想定されます。

 

「営業投資」セグメント

このセグメントについては具体的にその程度の利益を生み出すのかを予測するのが困難なため、メインの取り組みついて触れるに留めたいと思います。

個人的に注目すべくは各国の有力ベンチャーキャピタル(VC)と戦略提携を締結したことだと思います。

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ベンチャー企業が育ち、倍大な金額でのEXITという文化がない日本と比べ、輝かしい歴史がある米国可能性を感じさせる中国やインドのVCと提携により、”一発”への期待を感じずにはいられません。

 

DIへの投資の意味合い

最後にDIへの投資の意味合いを考えてみたいと思います。

DIはコンサルもやっていますが、ハンズオンのVCと捉えるのが適切だと思います。

従って、個人投資家が本来投資できないVCに投資できるということです。

上場しているVCとしては他にもジャフコ等がありますが、ハンズオンでやっているのはDIのみのようです。

 

纏めると、DIへの投資はバリュー投資ではなく、あくまで”一発”を狙うベンチャー投資であるということです。

 

現在の一株当たり純利益が43.0円、株価が2,205円(2017/3/24時点)、PERが51.3倍です

仮にベンチャー投資に失敗したとしてもコンサル事業という安定した収益基盤があるので、下値は経営・財務アドバイザリーサービス業界におけるPER平均である34.8倍程度に落ち着くと想定されます。

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従って、1,496円(43.0円 × 34.8倍)を下値に自身のポートフォリオと相談しながら”一発”狙いにいくのも一つのオプションになるのではないでしょうか。