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経営コンサルの割安株分析

元経営コンサルタントが中長期保有を前提に中小型株を中心に分析。自身の専門性や調査・分析範囲(能力)に限界がある中で、様々なバックグラウンドを持つ方々との意見交換を行うことで、割安株への投資を実現することが目的です。

Small Size Premium

今回は題名について触れながら、中小型株投資の意義及び魅力についてお話ししたいと思います。

 

Small Size Premiumとは

M&Aに馴染みのない方は聞いたことがないかもしれませんが、通常、M&Aを行う場合買収対象会社の規模に応じてリスクを考慮する必要があります。

 

企業規模が小さいと株式リスクは増し、逆に大規模な企業は株式のリスクも相対的に低いということが論拠となっています。

 

この「規模が小さい企業の株式リスク」をSmall Size Premiumと呼んでいます。

(企業規模が小さいと財務基盤が相対的に弱い、株式の流動性が低い等)

 

日米におけるSmall Size Premiumの差

Small Size Premiumの考え自体は世界共通です。

 

但し、国によってSmall Size Premiumの値が大きくことなります。

 

世界的な調査会社であるイボットソン・アソシエイツ社のレポートによれば、時価総額が20億円~160億円の企業に対して、日本の場合は7.21%、米国の場合は3.58%のSmall Size Premiumを考慮する必要があります。

 

Small Size Premiumの意味合い

Small Size Premiumはイボットソン・アソシエイツ社が対象規模の企業について理論株価を算出し、時価総額からどれだけ乖離しているかで算出しています。

 

従って、日本は7.21%、米国は3.58%分だけ理論株価からディスカウントされているということです。

 

中小型株投資への示唆

日米のSmall Size Premium差からの示唆は2つあると思います。

 

1つは、日本の中小型株には米国のそれよりも資金が流入していないということです。

収益性や成長性は理論株価を算出する際に考慮されているので、「米国の方が収益性/成長性が高いから・・・」ということはありません。

 

その結果、企業の新陳代謝が行われない市場構造となっています。

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そして2つ目は、日本の中小型株は米国のそれよりも割安だということです。

(大型株よりも割安であることは大前提)

同じ企業分析を行うにしても、全体として割安である日本の中小型株に投資を行うことで、利益を享受できる可能性が高いということを意味していると考えています。

 

まとめ

中小型株投資家こそが、日本の企業新陳代謝を促し(中小型株投資の意義)、その結果割安株が適正水準に押し上げられ、利益を享受(中小型株投資の魅力)することができると信じています。