経営コンサルの割安株分析

現役経営コンサルタントが中長期保有を前提に中小型株を中心に分析。自身の専門性や調査・分析範囲(能力)に限界がある中で、様々なバックグラウンドを持つ方々との意見交換を行うことで、割安株への投資を実現することが目的です。

日本アセットマーケティング(8922)企業分析①

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今回は日本アセットマーケティング(8922)について分析を行いたいと思います。

日本アセットマーケティング(以下、JAM)は東証JQS上場で、時価総額は795億円(2017/3/10時点)

 

沿革

元々は、アイディユーコム・ドットコムという社名で不動産のオークション事業を展開していた企業です。

しかし、FY2012に債務超過に陥り、FY2013にドン・キホーテ傘下に入り(ドン・キホーテが49.2%保有)、ドン・キホーテグループの建物資産を取得し賃借する事業に転換しています。(不動産オークション事業は撤退し、社名を日本アセットマーケティングに変更)

 

事業構成

JAMの事業セグメント(FY16)は不動産賃貸事業(84.8%)、不動産管理事業(14.7%)、その他事業(0.5%)になります。
(その他事業はテナントに対する省エネコンサルティング等)

上記のような企業変遷から、顧客はドン・キホーテグループのみであり、実質的にドン・キホーテのバックオフィス業務だと考えられます。

有報の中の主要顧客にはドン・キホーテの他に、長崎屋や日本商業施設の企業名が記載されていますが、両社ともドン・キホーテのグループ企業です。

 

業績・株価推移

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 ドン・キホーテ傘下に入ってからは着実に収益規模を拡大しています。

特にROSについては40%超えという凄まじい収益性です。

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一方株価については、2014年7月に付けた高値を未だ更新できない状況です。

FY17の会社予想の業績で換算した場合のPERは3.79倍(東証の不動産サービス業の平均PERは21.7倍)であり、指標だけ見るとバーゲンセール状態です。

 

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ただ、財務状態を見ると、Net D/Eが改善傾向とはいえ、1.0倍(健全性目安)を未だに大きく上回っており、財務的な不透明性が投資家を遠ざけている可能性がありそうです。

 

「財務的な不透明性」の存在を踏まえた時に、次に解明すべきは今後JAMは何を志向し(戦略志向)、ドン・キホーテはどう扱っていくかという事になるかと思います。

 

その辺を目標株価を含めて、次回分析を行いたいと思います。