経営コンサルの割安株分析

現役経営コンサルタントが中長期保有を前提に中小型株を中心に分析。自身の専門性や調査・分析範囲(能力)に限界がある中で、様々なバックグラウンドを持つ方々との意見交換を行うことで、割安株への投資を実現することが目的です。

スタジオアリス(2305)企業分析①

今回はスタジオアリス(2305)の分析を行いたいと思います。 スタジオアリスは東証1部上場で、時価総額は392億円(2017/4/19現在) 企業概要 スタジオアリスは子ども写真館の運営を主力事業としており、路面店やショッピングセンター内、トイザらス内へ出店…

PEファンドは株価を上げるのか

これまで、PEファンドというプレーヤーの意義や影響力について見てきました。 con-invester.hatenablog.com con-invester.hatenablog.com con-invester.hatenablog.com とは言え、投資家の皆さんが気になるのは寝ても覚めても株価でしょう。 今回はPEファン…

PEファンドが生み出す多額の「のれん」

先日、MBKパートナーズという韓国のPEファンドが上場させたコメダホールディングスについて分析を行いました。 その結果「収益性や成長性は魅力的だが、のれんという負の遺産を背負っている」ということが分かりました。 一方で「多額ののれんを背負うことは…

コメダホールディングス(3543)企業分析③

さて、前回の続きです。 (前回行いましたコメダホールディングスの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 競争優位性 まずコメダは下記ポジショニングの「ゆったり系」にカテゴライズされます。 価格帯的に競合となるのは星乃珈琲等ですが…

「資本提携」×「中小型株」で儲ける

中小型株に有利に働くスペシャルシチュエーション第2弾になります。 (第1弾のTOBについての記事はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 今回は資本提携です。 資本提携とは? よく株式の持ち合いと一色単にされ易いのでここで明確な差異について…

コメダホールディングス(3543)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いましたコメダホールディングスの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com のれんの意味合い 前回の分析で、コメダに異常なのれんがあることが分かりました。 異常なのれんがあるということは、それだけ減損…

コメダホールディングス(3543)企業分析①

今回はコメダホールディングス(3543)の分析を行いたいと思います。コメダホールディングス(以下、コメダ)は東証1部上場で、時価総額は791億円(2017/4/8現在) 企業概要 コメダは名古屋発祥の喫茶店で、郊外の路面店中心の店舗展開とボリューミーなモー…

PEファンドの動向と割安中小型株投資家への影響

先日、英CVCキャピタル・パートナーズが年間1,000億円以上を投資する計画の発表や、日ポラリス・キャピタル・パートナーズの750億円規模のファンドを立ち上げる計画の発表が話題になりました。 www.nikkei.com 謎が多きPEファンドの積極的な動向は、我々割安…

スカラ(4845)企業分析②

さて、前回の続きです。(前回行いましたスカラの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 株価 ソフトブレーンとのやり取りで失ったものは多く、”行儀の悪さ”というイメージが蔓延してしまいました。 株価は16年8月からおよそ3か月で一気に値…

スカラ(4845)企業分析①

今回はスカラ(4845)の分析を行いたいと思います。スカラは東証1部上場で、時価総額は137億円(2017/4/6現在) 企業概要 スカラは、ASPサービス会社です。(ASPについては後段で詳述)今年の1月から3月にかけて営業支援システムを手掛けるソフトブレーン(4…

ユニゾホールディングス(3258)企業分析②

さて、前回の続きです。(前回行いましたユニゾホールディングスの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 株価・水準 2012年4月から上昇を続けていましたが、2015年8月に6,240円を付けると、下落を始め、現在は直近高値の半値以下で推移して…

ユニゾホールディングス(3258)企業分析①

今回はユニゾホールディングス(3258)の分析を行いたいと思います。 ユニゾホールディングス(以下、ユニゾ)は東証1部上場で、時価総額は656億円(2017/4/3現在) 事業構成 ユニゾは不動産事業とホテル事業を展開しています。 構成比率(FY2016)は不動産…

株主優待は悪か

先日、日経新聞に株主優待に関する批判的な記事が出るや、再び各種方面で議論が活発化しています。 www.nikkei.com 株主優待とは? 株主優待とは、企業が自社の株主にむけて、サービスや自社商品などを年に1~2回提供する制度です。 株主優待は日本独特の制度…

ひふみ投信が直面する問題

先日、藤野氏率いるレオスキャピタルワークが運用するファンドの残高が急増してたことで、問題に直面していると話題になりました。 www.nikkei.com 元々運用成績が良く投資界隈では有名であったひふみ投信は、テレビ東京の「カンブリア宮殿」に取り上げられ…

PERが「低い」とは

PERという指標は投資家が好んでよく使う指標としてあまりにも有名です。 斯く言う僕もPERの愛好家でもあります。 今日はそのPERについてお話をしたいと思います。 なぜPERが「低い」方が望ましいのか? PERはPrice Earning Rateの略で、株価÷EPSで算出されま…

「TOB」×「中小型株」で儲ける

投資において最も難しい要素の一つは「いつ」が分からないということです。 企業分析を根気強く行えば、割安に放置されている銘柄を見つけることはそこまで難しいことではありません。 しかし、その割安株が「いつ」値上がるのか、「いつ」目標株価に到達す…

不動テトラ(1813)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いました不動テトラの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 市場見通し これまでの繰り返しで恐縮ですが、国内の建設需要は短期的には東京五輪関連施設需要、都市部の建設プロジェクト需要、国土強靭化基本…

不動テトラ(1813)企業分析①

今回も読者の方からリクエストがありました不動テトラ(1813)について分析を行いたいと思います。 不動テトラは東証1部上場で、時価総額は371億円(2017/3/28現在) まず今回は現状確認を行いたいと思います。 企業概要 不動テトラは土木工事や地盤改良工事…

ツカモトコーポレーション(8025)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いましたツカモトの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 主要事業の見通し 中計では、「コア事業の確立」「不採算事業の再建」「新規事業領域の確立」を掲げています。具体的にどの事業がコアで不採算なの…

アドバンテッジパートナーズによるメガネスーパー株売却の影響について

昨日、APが変更報告書を提出し、16日、17日メガネスーパー保有株の一部を売却したことが明らかになりました。本日はその影響について考えてみたいと思います。 バイアウトファンドとは? 今回の売却の影響を探る上で、一度バイアウトファンドについての理解…

ツカモトコーポレーション(8025)企業分析①

今回は読者の方にリクエスト頂きましたツカモトコーポレーション(8025)について分析を行いたいと思います。 ツカモトコーポレーション(以下ツカモト)は東証1部上場で、時価総額は51億円(2017/3/27現在) 東証1部における時価総額下位順では41番目にあた…

新報国製鉄(5542)企業分析②

さて、前回の続きです。(前回行いました新報国製鉄の分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 株価・PER 業績の拡大と共に株価は順調に上昇しており、5年前と比較して株価は約5倍になっています。(直近高値は約8倍) 株価は5倍になったとは…

新報国製鉄(5542)企業分析①

今回は新報国製鉄(5542)について分析を行いたいと思います。新報国製鉄は東証JQS上場で、時価総額は42億円(2017/3/25時点) 企業概要 新報国製鉄は鋳鋼品中堅メーカーです。鋳鋼品とは、高炉などを使って鉄鉱石から製造したくず鉄を鋳造したものを指しま…

ドリームインキュベータ(4310)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いましたドリームインキュベータの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 株価推移 株価は上下動を繰り返していますが、これは投資先のEXITの思惑が主導となり、動いているものと想定されます。 ここまで市…

ドリームインキュベータ(4310)企業分析①

今回はドリームインキュベータ(4310)について分析を行いたいと思います。 ドリームインキュベータ(以下DI)は東証1部上場で、時価総額は224億円(2017/3/23時点) 企業概要 DIは2000年に当時ボストンコンサルティンググループの日本代表であった堀宏一氏…

ダイイチ(7643)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いましたダイイチの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 株価・倍率 株価は5年間通して上昇傾向にあり、5年前と比較し約2倍上昇しました。 その間、瞬間風速的な形での高値⇒下落⇒横ばいというパターンを2…

ダイイチ(7643)企業分析①

今回はダイイチ(7643)について分析を行いたいと思います。 ダイイチは東証JQS上場で、時価総額は68億円(2017/3/22時点) 企業概要 ダイイチは北海道の食品スーパーで、帯広、旭川、札幌に店舗展開しています。 2013年にイトーヨーカ堂と業務・資本提携を…

個別株とインデックスの比較

どちらが優れているかという「個別株とインデックスの比較」は、よく議論になる話です。 個別株とインデックスの目的 結論を先に申し上げると「目的による」ということになります。 個別株の目的 個別株の目的は「手間を惜しまず"高"リターンの追求」です。 …

PEファンドとバリュー投資家

オルタナティブ投資として日本でも活発に活動してるPEファンドとバリュー投資家の類似性についてお話しいたいと思います。 PEファンドとは PE(バイアウト)ファンドとは、投資家から集めたお金を活用し、成熟企業/事業の買収を行い、バリューアップ後に売却…

成長が見込まれる中小型株の特徴

ここまで9社の分析を行ってきましたが、成長が見込まれる企業とそうでない企業の特徴を整理しておきたいと思います。 成長企業・非成長企業の分類 まず成長が見込まれる企業とそうでない企業を分類したいと思います。 ※メガネスーパーはファンドのEXITという…

コンドーテック(7438)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いましたコンドーテックの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 株価・倍率 業績の拡大に伴い株価も順調に上昇しています。 但し、競合と比較しPERが高いという水準ではなさそうです。(低いという訳でもあ…

コンドーテック(7438)企業分析①

今回はコンドーテック(7438)について分析を行いたいと思います。 コンドーテックは東証1部上場で、時価総額は265億円(2017/3/21時点) 企業概要 コンドーテックは建設資材、鉄構資材、電設資材商社であり、建設資材、鉄構資材については製造部門も自社で…

ロックペイント(4621)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いましたロックペイントの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 自動車補修用塗料市場の概要 ロックペイントは自動車補修用塗料を主戦場としており、新車用とは全く異なる力学が働いています。 補修用の売…

中小型株のパフォーマンス

これまで理論的に中小型株の魅力についてお話ししてきましたが、今回は数字の面で中小型株のパフォーマンスについて書きたいと思います。 中小型株のパフォーマンス 下記は規模別の国内株価指数ヒストリカルグラフです。 大型株:時価総額と流動性が高い、上…

ロックペイント(4621)企業分析①

今回はロックペイント(4621)について分析を行いたいと思います。 ロックペイントは東証2部上場で、時価総額は157億円(2017/3/20時点) 企業概要 ロックペイントは塗料メーカーであり、現在も創業家が約6割の株式を保有しています。 塗料メーカーは通常、…

依頼(コメント・リクエスト)

当ブログは「より洗練した銘柄選定を行う上で、様々はバックグラウンドを持つ方々と意見交換を行う」ことを目的としています。 当ブログをより有意義な"場"とするため、読者の方々に対して下記2点について依頼があります。 コメント 僕自身、自分の分析や調…

機関投資家の死角

個人投資家がプロの機関投資家に如何にして勝つか。 それは機関投資家の"死角"である中小型株にフォーカスすることです。 なぜ中小型株は機関投資家の死角なのか? 中小型株が機関投資家の"死角"(=投資対象でない)である理由は「投資資金を十分に吸収でき…

タケダ機械(6150)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いましたタケダ機械の分析はこちらになります。) con-invester.hatenablog.com 市場環境 製品の用途(対象市場)割合は公開されていませんが、IR上のコメントを拾っていくと建設需要が主であると想定されます。 国内は東京…

Small Size Premium

今回は題名について触れながら、中小型株投資の意義及び魅力についてお話ししたいと思います。 Small Size Premiumとは M&Aに馴染みのない方は聞いたことがないかもしれませんが、通常、M&Aを行う場合買収対象会社の規模に応じてリスクを考慮する必要があり…

タケダ機械(6150)企業分析①

今回はタケダ機械(6150)について分析を行いたいと思います。 タケダ機械は東証JQS上場で、時価総額は27億円(2017/3/17時点) 企業概要 タケダ機械は形鋼加工機、丸鋸盤、プレセット金型などの金属加工機メーカーです。 所謂、工作機械メーカーですね。 事…

高橋カーテンウォール工業(1994)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いましたTCWの分析はこちらになります。) con-invester.hatenablog.com 株価 業績低迷期を抜けると、株価は順調に上昇していき、2015年7月に1,340円を付け、2年弱で株価は約10倍に上昇しました。 そこから株価は急落し、現…

大型株の複雑性

このブログのメインは企業分析ですが、サブコンテンツとして投資の考え方や分析方法等についても触れていこうと思います。 今回は僕が中小株メインのバリュー投資家になった経緯について書きたいと思います。 大型株の複雑性 繰り返しになりますが、僕は新卒…

高橋カーテンウォール工業(1994)企業分析①

今回は高橋カーテンウォール工業(1994)について分析を行いたいと思います。 高橋カーテンウォール工業(以下、TCW)は東証JQS上場で、時価総額は63億円(2017/3/16時点) 企業概要 TCWは高層建築などで利用されるプレキャストコンクリート(PC)カーテンウ…

メガネスーパー(3318)企業分析②

さて、前回の続きです。(前回行いましたメガネスーパーの分析はこちらになります。) con-invester.hatenablog.com 戦略志向 メガネスーパーは「眼の健康寿命」を延ばすために必要なあらゆる解決策(=商品・サービス やアドバイス)を提供することが使命と…

メガネスーパー(3318)企業分析①

今回はメガネスーパー(3318)について分析を行いたいと思います。メガネスーパーは東証JQS上場で、時価総額は70億円(2017/3/15時点) 企業概要 メガネスーパーはメガネ小売チェーンを全国に展開する企業です。事業バリューチェーンとしては、レンズメーカ…

澤田ホールディングス(8699)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いました澤田HDの分析はこちらになります。) con-invester.hatenablog.com モンゴルの経済動向 モンゴル経済は直近こそ成長が減速していますが、来年以降で再び成長軌道に乗り、長期的に経済が拡大していくことが予測されて…

澤田ホールディングス(8699)企業分析①

今回は澤田HD(8699)について分析を行いたいと思います。 澤田HDは東証JQS上場で、時価総額は420億円(2017/3/14時点) 企業概要 澤田HDは旅行代理店HISの澤田秀雄CEOが率いる金融コングロマリットです。 (銀行業や証券業、債権回収、FX、保険を手掛ける)…

大塚家具(8186)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いました大塚家具の分析は下記になります。) con-invester.hatenablog.com 市場動向 住宅着工戸数の減少、婚礼家具の衰退、少子化による子供向け家具の低迷などを背景に、国内の家具消費額は縮小傾向にあります。 元々、家…

大塚家具(8186)企業分析①

今回は大塚家具(8186)について分析を行いたいと思います。 大塚家具は東証JQS上場で、時価総額は192億円(2017/3/13時点) 企業概要 元々、大塚家具と言えば、会員制で「店員が顧客について回る」接客方法で高価格帯の家具を販売することで成長してきまし…

日本アセットマーケティング(8922)企業分析②

さて、前回の続きです。(前回行いましたJAMの分析はこちらになります。) www.con-invester.com 戦略志向 JAMが掲げている戦略は①物件数の拡大、②コンサルティング事業の強化です。 ①物件数の拡大 FY16で取得した物件は全てドン・キホーテグループの物件で…