経営コンサルの割安株分析

現役経営コンサルタントが中長期保有を前提に中小型株を中心に分析。自身の専門性や調査・分析範囲(能力)に限界がある中で、様々なバックグラウンドを持つ方々との意見交換を行うことで、割安株への投資を実現することが目的です。

企業分析

新報国製鉄(5542)2017年12月期2Q決算

8月9日に新報国製鉄の2017年12月期2Q決算の発表がありました。結果としてはかなりの好決算で、発表日である9日は大きく株価が上昇しました。が、翌日である10日には大幅下落するという何とも刺激的な展開になりました。 営業利益が前年同期+18.9% 売上高が前…

日本アセットマーケティング(8922)2018年3月期1Q決算

8月4日に日本アセットマーケティングの2018年3月期1Q決算がありました。無難な決算結果とは裏腹に、株価が大きく下げているので、決算の解釈および今後のスタンスについて纏めておきたいと思います。 日本アセットマーケティングには重要な"無難な"決算結果 …

ダイイチ(7643)2017年9月期3Q決算

8月1日にダイイチの2017年9月期3Q決算が発表されました。 相変わらず堅調な推移 2017年9月期3Qの結果も堅調な結果となりました。 営業利益が微減となっているのは最低賃金の上昇と人手不足による人件費の増加がジワリと効いてきた感じでしょうか。下記は、食…

澤田ホールディングス(8699) 2018年3月期1Q決算

7月27日にポートフォリオに組み入れている澤田HDの2018年3月期1Q決算がありました。 全社業績はひとまず下げ止まり 結果としては、ひとまず下げ止まった状態です。 以前分析した際にも書きましたが、澤田HDは金融コングロマリットとは言え、売上・営業利益共…

遠藤製作所(7841)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いました遠藤製作所の分析はこちらになります) www.con-invester.com 株価・倍率 株価は昨年末から盛り上がり始め、今年の3月に最高値の845円をつけます。(約2年で株価が2.6倍になった計算です)現状は最高値から約3割下落…

遠藤製作所(7841)企業分析①

前回の三東工業社の反省を活かし、キャッシュリッチ企業として抽出された企業の内、収益性(EBITDA margin)が高い企業順に分析を行いたいと思います。(抽出したキャッシュリッチ企業はこちらになります) www.con-invester.com 企業概要 という訳で、今回…

三東工業社(1788)企業分析

今回は先日抽出したキャッシュリッチ企業のうち三東工業社(1788)を分析したいと思います。 www.con-invester.com 企業概要 三東工業社は東証JQS上場で、時価総額は13億円(2017年7月24日時点)です。滋賀県に本社を置き、土木事業、建築事業、不動産事業を…

サン・ライフ(4656)の保有現金について

先日、サン・ライフが時価総額の2倍以上の現金を溜め込んでおり、投資対象として非常に割安であるとブログに書きました。 www.con-invester.com ところが、ブログを読んだ読者の方のご指摘で、割安であるという評価が誤りであったと気が付きました。(以下が…

サン・ライフ(4656)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いましたサンライフの分析はこちらになります) www.con-invester.com 財務状態 サンライフは無借金なので、現金および同等物=Net Debtになります。時系列で見ても常に時価総額の2倍程度の現金を保有している状況です。 そ…

サン・ライフ(4656)企業分析①

今回はサンライフ(4656)の分析を行いたいと思います。 先日書いた記事で、村上世彰氏が注目する「時価総額に占める現金および同等物の割合」で企業をスクリーニングしたところ浮かび上がってきた銘柄です。サクッと業績を確認したところ、時価総額が保有現…

ユニゾホールディングス(3258)の持分を全て売却しました

さて、2017年4月4日から保有していたユニゾホールディングス(3258)の株式を全て売却しました。売却を決めたのと同タイミングで、たまたまユニゾHDが増資を発表しましたが、僕自身の売却理由とは一切関係ありません。 www.nikkei.com 売却理由は「稼ぐ力」…

ダイト(4577)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いましたダイトの分析はこちらになります。) www.con-invester.com 戦略志向・競争優位性 前回も記載した通り、ダイトは戦略的に”絞り”を効かせた非常にユニークなビジネスモデルを採用しています。 ①原薬商社機能 まず、製…

ダイト(4577)企業分析①

今回も読者の方にリクエスト頂きましたダイト(4577)の分析を行いたいと思います。ダイトは東証1部上場で、時価総額は301億円(2017/6/21現在) 企業概要 ダイトは医薬原体の製造・販売、ジェネリック医薬品製造・製造受託を行う企業です。ダイトはユニーク…

ウエスコホールディングス(6091)企業分析②

さて、前回の続きです。(前回のウエスコHDの分析はこちらになります) www.con-invester.com 株価 株価は約1年前から上昇に転じており、約1年間で60%程度株価が上昇しています。 そでもなお、マルチプルはかなり低い水準にあります。 上記は建設コンサルテ…

ウエスコホールディングス(6091)企業分析①

今回は読者の方にリクエスト頂きましたウエスコホールディングス(6091)の分析を行いたいと思います。ウエスコホールディングス(以下ウエスコHD)は東証2部上場で、時価総額は64億円(2017/6/16現在) 企業概要 ウエスコHDは、元は建設コンサルティング業…

サンセイ(6307)企業分析②

さて、前回の続きです。(前回行いましたサンセイの分析はこちらになります。) www.con-invester.com 事業構造 ゴンドラ・舞台セグメント まずサンセイの主力セグメントであるゴンドラ・舞台セグメントです。 日本の建設需要は2020年東京五輪を境に減少して…

サンセイ(6307)企業分析①

今回も読者の方からリクエスト頂きましたはサンセイ(6307)の分析を行いたいと思います。 サンセイは東証2部上場で、時価総額は21億円(2017/6/1現在) 企業概要 サンセイはビル用ゴンドラや舞台装置、船舶修理事業等を展開する企業です。 元々はよく高層ビ…

コンドーテック(7438)2017年3月期決算

5月11日に当ブログにて分析を行いましたコンドーテックの2017年3月期決算が発表されました。(少し前になりますが。。。) www.con-invester.com www.con-invester.com FY17決算結果 決算は今期も堅調に推移という結果となりました。(売上高:0.4%増、営業…

JESCOホールディングス(1434)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いましたJESCOホールディングスの分析はこちらになります。) www.con-invester.com 戦略・競争優位性 JESCOの競争優位性は海外事業比率の高さと、海外事業により培ったノウハウや人脈にあります。 JESCOの海外事業の歴史は…

JESCOホールディングス(1434)企業分析①

今回は読者の方からリクエスト頂きましたJESCOホールディングス(1434)の分析を行いたいと思います。 JESCOホールディングス(以下、JESCO)は東証2部上場で、時価総額は28億円(2017/5/26現在) 企業概要 JESCOは電気設備、情報通信設備等のEPCを提供する…

澤田ホールディングス(8699)2017年3月期決算

4月27日に澤田ホールディングス(以下、澤田HD)4Qの決算が発表され、FY2017の結果が出ました。(少し前になりますが・・・) www.con-invester.com www.con-invester.com FY17決算結果 結果としては、順調に拡大していた業績が遂にストップしたという感じで…

第一工業製薬(4461)企業分析②

さて、前回の続きです。(前回行いました第一工業製薬の分析はこちらになります。) www.con-invester.com 株価 株価は2012年3月から2014年7月で5倍にまで上昇しました。 その後ズルズルと値を下げますが、昨年末から再び上昇しています。 株価は上昇してい…

第一工業製薬(4461)企業分析①

今回は第一工業製薬(4461)の分析を行いたいと思います。 第一工業製薬は東証1部上場で、時価総額は245億円(2017/5/6現在) 企業概要 第一工業製薬は産業・工業用の薬剤、添加剤、助剤などを製造販売している日本の化学品メーカーです。 当業界に馴染みの…

ドリームインキュベータ(4310)2017年3月期決算

当ブログにて分析を行ったドリームインキュベータが5月11日にFY2017の決算を発表しました。 www.con-invester.com www.con-invester.com FY決算結果 結果はインキュベーション事業がコケて悲しい結果となりました。(売上、営業利益共に増加ですが、純利益…

ダイイチ(7643)2017年9月期 2Q決算

5月2日に当ブログでも分析を行ったダイイチの2017年9月期の2Q決算が発表されました。 www.con-invester.com www.con-invester.com FY17 2Q決算結果 絶好調であったFY16 2Qから営業利益は調整減少となりましたが、売上は微増となり、底堅さが確認されました。…

大塚家具(8186)2017年12月期 1Q決算

5月9日に大塚家具の2017年12月期の1Q決算が発表されました。毎度毎度批判的な記事を書くのも気が引けますが、1Qでも改善の兆しなしという結果でした。(参考までに、以下が数日前に大塚家具の現状について纏めた記事です) www.con-invester.com FY17 1Q決算…

平安レイサービス(2344)2017年3月期決算

5月8日に当ブログでも分析を行った平安レイサービスの2017年3月期決算が発表されました。 www.con-invester.com www.con-invester.com FY17決算結果 結果は、3期連続の最高益達成です。留まることを知らない成長という形ではありませんが、着実に業績を拡大…

日本アセットマーケティング(8922)2017年3月期決算

5月8日に以前当ブログで分析を行った日本アセットマーケティング(以下、JAM)のFY2017の決算が発表されました。 www.con-invester.com www.con-invester.com FY2017決算結果 結論から申し上げると、すばらしい決算内容でしたが、一部気がかりなところがある…

ユニゾホールディングス(3258)2017年3月期決算

4月27日に当ブログでも分析を行ったユニゾHDの2017年3月期決算が発表されました。 www.con-invester.com www.con-invester.com FY17決算結果 結果は、売上高、営業利益は共に前年同期や半年前の予測を上回る水準でしたが、当期純利益は逆にどちらも下回る水…

タケダ機械(6150)2017年5月期3Q決算

少し前になりますが、以前当ブログで分析を行ったタケダ機械が3Q決算を発表したので、そちらの結果を振り返りたいと思います。 以前行いましたタケダ機械の分析はこちらになります。 www.con-invester.com www.con-invester.com FY17 3Q決算結果 結論から申…

ウエストホールディングス(1407)企業分析②

さて、前回の続きです。(前回行いましたウエストホールディングスの分析はこちらになります) www.con-invester.com 戦略と競争優位性 ウエストの戦略は「日本版シュタットベルケ」であり、それを可能にし、競争優位性を築いているのが「ネットワーク力」で…

ウエストホールディングス(1407)企業分析①

今回はウエストホールディングス(1407)の分析を行いたいと思います。ウエストホールディングス(以下、ウエスト)は東証JQS上場で、時価総額は214億円(2017/4/26現在) 企業概要 ウエストは太陽光発電デベロッパーです。自治体や住宅向けに、太陽光発電の…

迷走中の大塚家具(8186)と過度な期待

この1~2週間くらい、再び大塚家具の今後について記載される記事が増えてきたので、日経ビジネスの下記の記事についての見解を述べながら、今後の動向について今一度確認したいと思います。 business.nikkeibp.co.jp 真の差は"強み"が明確か否か まず、大塚家…

メガネスーパー(3318)の次の一手~ウェアラブル端末子会社設立

以前、本ブログで分析を行ったメガネスーパーがウェラブルメガネ事業を行う子会社の設立を発表しました。 www.nikkei.com 以前の分析では、メガネスーパーの状況について下記のように書きました。 但し、そうした新規事業が未知数であり、ウェアラブル端末と…

スタジオアリス(2305)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いましたスタジオアリスの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 写真館事業の比較 前回、「スタジオアリスとキタムラの写真館事業は収益性を分ける大きな差異はない」と記載しましたので、改めて両社の写真…

新報国製鉄(5542)と半導体製造装置需要

4月19日に日本半導体製造装置協会が、3月の日本製半導体製造装置BBレシオを発表しました。 www.nikkei.com BBレシオとは、3カ月移動平均の受注額を同・販売額で割った値です。同レシオが1を上回ると需要が供給よりも多いことを示しますが、3月が1を上回っ…

スタジオアリス(2305)企業分析①

今回はスタジオアリス(2305)の分析を行いたいと思います。 スタジオアリスは東証1部上場で、時価総額は392億円(2017/4/19現在) 企業概要 スタジオアリスは子ども写真館の運営を主力事業としており、路面店やショッピングセンター内、トイザらス内へ出店…

コメダホールディングス(3543)企業分析③

さて、前回の続きです。 (前回行いましたコメダホールディングスの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 競争優位性 まずコメダは下記ポジショニングの「ゆったり系」にカテゴライズされます。 価格帯的に競合となるのは星乃珈琲等ですが…

コメダホールディングス(3543)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いましたコメダホールディングスの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com のれんの意味合い 前回の分析で、コメダに異常なのれんがあることが分かりました。 異常なのれんがあるということは、それだけ減損…

コメダホールディングス(3543)企業分析①

今回はコメダホールディングス(3543)の分析を行いたいと思います。コメダホールディングス(以下、コメダ)は東証1部上場で、時価総額は791億円(2017/4/8現在) 企業概要 コメダは名古屋発祥の喫茶店で、郊外の路面店中心の店舗展開とボリューミーなモー…

スカラ(4845)企業分析②

さて、前回の続きです。(前回行いましたスカラの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 株価 ソフトブレーンとのやり取りで失ったものは多く、”行儀の悪さ”というイメージが蔓延してしまいました。 株価は16年8月からおよそ3か月で一気に値…

スカラ(4845)企業分析①

今回はスカラ(4845)の分析を行いたいと思います。スカラは東証1部上場で、時価総額は137億円(2017/4/6現在) 企業概要 スカラは、ASPサービス会社です。(ASPについては後段で詳述)今年の1月から3月にかけて営業支援システムを手掛けるソフトブレーン(4…

ユニゾホールディングス(3258)企業分析②

さて、前回の続きです。(前回行いましたユニゾホールディングスの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 株価・水準 2012年4月から上昇を続けていましたが、2015年8月に6,240円を付けると、下落を始め、現在は直近高値の半値以下で推移して…

ユニゾホールディングス(3258)企業分析①

今回はユニゾホールディングス(3258)の分析を行いたいと思います。 ユニゾホールディングス(以下、ユニゾ)は東証1部上場で、時価総額は656億円(2017/4/3現在) 事業構成 ユニゾは不動産事業とホテル事業を展開しています。 構成比率(FY2016)は不動産…

不動テトラ(1813)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いました不動テトラの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 市場見通し これまでの繰り返しで恐縮ですが、国内の建設需要は短期的には東京五輪関連施設需要、都市部の建設プロジェクト需要、国土強靭化基本…

不動テトラ(1813)企業分析①

今回も読者の方からリクエストがありました不動テトラ(1813)について分析を行いたいと思います。 不動テトラは東証1部上場で、時価総額は371億円(2017/3/28現在) まず今回は現状確認を行いたいと思います。 企業概要 不動テトラは土木工事や地盤改良工事…

ツカモトコーポレーション(8025)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いましたツカモトの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 主要事業の見通し 中計では、「コア事業の確立」「不採算事業の再建」「新規事業領域の確立」を掲げています。具体的にどの事業がコアで不採算なの…

アドバンテッジパートナーズによるメガネスーパー株売却の影響について

昨日、APが変更報告書を提出し、16日、17日メガネスーパー保有株の一部を売却したことが明らかになりました。本日はその影響について考えてみたいと思います。 バイアウトファンドとは? 今回の売却の影響を探る上で、一度バイアウトファンドについての理解…

ツカモトコーポレーション(8025)企業分析①

今回は読者の方にリクエスト頂きましたツカモトコーポレーション(8025)について分析を行いたいと思います。 ツカモトコーポレーション(以下ツカモト)は東証1部上場で、時価総額は51億円(2017/3/27現在) 東証1部における時価総額下位順では41番目にあた…

新報国製鉄(5542)企業分析②

さて、前回の続きです。(前回行いました新報国製鉄の分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 株価・PER 業績の拡大と共に株価は順調に上昇しており、5年前と比較して株価は約5倍になっています。(直近高値は約8倍) 株価は5倍になったとは…