コラム
さて、今回は読者の方から頂きました質問に答える回にしたいと思います。 ーーーーーーーーーーー はじめまして。とても勉強になるブログをありがとうございます。質問をさせていただきたいのですが、企業価値をしっかり分析をおこない中長期の保有を前提と…
新年一発目から小難しい内容で大変恐縮なのですが、一度「フリーキャッシュフロー」の取扱いについて考えてみたいと思います。 そもそも考えるに至った背景 本日、朝からスタバBook&Cafeに籠って、気になっていた本をひたすら読み漁りました。そこで読んだ「…
企業分析力を向上するためのオススメ書籍について何人かの読者の方からリクエスト頂きましたので、改めて纏めたいと思います。(リクエスト頂いた読者の方々、有難う御座います。そして、回答が遅くなり申し訳ありませんでした。) 今回オススメする本は大き…
2017年10月27日、考えさせられるニュースが流れました。 そのニュースとは「第三者割当により発行される新株式の募集に関するお知らせ」と称して、日本アセットマーケティングがドン・キホーテHDを割当先とする第三者割当増資を行うというものでした。 www.j…
これまでは、設立や上場から一定期間の年月が経過しており、所謂オールドエコノミーを事業領域としている企業群を分析対象としてきました。特に、バリュエーション面で割安であることを重視し、利益がしっかり出ている企業であることが投資する上での必要絶…
さて、前回遠藤製作所の分析を行った際、「借金をして調達したお金を全額株主還元に充てる」と記載した件について少し細くしたいと思います。(遠藤製作所の分析はこちらになります) www.con-invester.com 資本効率を高める財務レバレッジ 本ブログの読者の…
さて、村上世彰氏の「生涯投資家」を読んでこれまでの「競争力があり、キャッシュ創出力から見て株価が割安である企業」という投資基準に加え、「時価総額に比して保有キャッシュが多い企業」という基準を設けたいなと試行錯誤していました。 www.con-invest…
「生涯投資家」(村上世彰氏著) 当ブログの読者の方であれば既に読まれている方も多いかと思いますが、遅ればせながら読了しました。 上場企業としてあるべき姿を実現するために、十数年間務めた通産省を辞めて、村上ファンドのファンドマネージャーとして…
さて、先日EBITDA倍率がPERよりも優れた指標であることを言及しました。 EBITDA倍率は特別益・損の非連続的な収益インパクトを除外した値であるため、PERのように特別益・損に振り回されることがなく、割安割高の判断精度が高いと言えます。(詳しくはこちら…
前回の企業分析から割安割高の判断をする指標として、PERからEBITDA倍率に切り替えました。 我々バリュー投資家にとって、指標という一つの判断基準を切り替えることは非常に大きな意味を持つので、今回はEBITDA倍率が我々バリュー投資家の判断指標として相…
これまで、PEファンドというプレーヤーの意義や影響力について見てきました。 con-invester.hatenablog.com con-invester.hatenablog.com con-invester.hatenablog.com とは言え、投資家の皆さんが気になるのは寝ても覚めても株価でしょう。 今回はPEファン…
先日、MBKパートナーズという韓国のPEファンドが上場させたコメダホールディングスについて分析を行いました。その結果「収益性や成長性は魅力的だが、のれんという負の遺産を背負っている」ということが分かりました。 一方で「多額ののれんを背負うことはP…
中小型株に有利に働くスペシャルシチュエーション第2弾になります。 (第1弾のTOBについての記事はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 今回は資本提携です。 資本提携とは? よく株式の持ち合いと一色単にされ易いのでここで明確な差異について…
先日、英CVCキャピタル・パートナーズが年間1,000億円以上を投資する計画の発表や、日ポラリス・キャピタル・パートナーズの750億円規模のファンドを立ち上げる計画の発表が話題になりました。 www.nikkei.com 謎が多きPEファンドの積極的な動向は、我々割安…
先日、日経新聞に株主優待に関する批判的な記事が出るや、再び各種方面で議論が活発化しています。 www.nikkei.com 株主優待とは? 株主優待とは、企業が自社の株主にむけて、サービスや自社商品などを年に1~2回提供する制度です。株主優待は日本独特の制度…
先日、藤野氏率いるレオスキャピタルワークが運用するファンドの残高が急増してたことで、問題に直面していると話題になりました。 www.nikkei.com 元々運用成績が良く投資界隈では有名であったひふみ投信は、テレビ東京の「カンブリア宮殿」に取り上げられ…
PERという指標は投資家が好んでよく使う指標としてあまりにも有名です。斯く言う僕もPERの愛好家でもあります。今日はそのPERについてお話をしたいと思います。 なぜPERが「低い」方が望ましいのか? PERはPrice Earning Rateの略で、株価÷EPSで算出されます…
投資において最も難しい要素の一つは「いつ」が分からないということです。企業分析を根気強く行えば、割安に放置されている銘柄を見つけることはそこまで難しいことではありません。しかし、その割安株が「いつ」値上がるのか、「いつ」目標株価に到達する…
昨日、APが変更報告書を提出し、16日、17日メガネスーパー保有株の一部を売却したことが明らかになりました。 本日はその影響について考えてみたいと思います。 バイアウトファンドとは? 今回の売却の影響を探る上で、一度バイアウトファンドについての理解…
どちらが優れているかという「個別株とインデックスの比較」は、よく議論になる話です。 個別株とインデックスの目的 結論を先に申し上げると「目的による」ということになります。 個別株の目的 個別株の目的は「手間を惜しまず"高"リターンの追求」です。…
オルタナティブ投資として日本でも活発に活動してるPEファンドとバリュー投資家の類似性についてお話しいたいと思います。 PEファンドとは PE(バイアウト)ファンドとは、投資家から集めたお金を活用し、成熟企業/事業の買収を行い、バリューアップ後に売却…
ここまで9社の分析を行ってきましたが、成長が見込まれる企業とそうでない企業の特徴を整理しておきたいと思います。 成長企業・非成長企業の分類 まず成長が見込まれる企業とそうでない企業を分類したいと思います。 ※メガネスーパーはファンドのEXITという…
これまで理論的に中小型株の魅力についてお話ししてきましたが、今回は数字の面で中小型株のパフォーマンスについて書きたいと思います。 中小型株のパフォーマンス 下記は規模別の国内株価指数ヒストリカルグラフです。 大型株:時価総額と流動性が高い、上…
当ブログは「より洗練した銘柄選定を行う上で、様々はバックグラウンドを持つ方々と意見交換を行う」ことを目的としています。 当ブログをより有意義な"場"とするため、読者の方々に対して下記2点について依頼があります。 コメント 僕自身、自分の分析や調…
個人投資家がプロの機関投資家に如何にして勝つか。それは機関投資家の"死角"である中小型株にフォーカスすることです。 なぜ中小型株は機関投資家の死角なのか? 中小型株が機関投資家の"死角"(=投資対象でない)である理由は「投資資金を十分に吸収できな…
今回は題名について触れながら、中小型株投資の意義及び魅力についてお話ししたいと思います。 Small Size Premiumとは M&Aに馴染みのない方は聞いたことがないかもしれませんが、通常、M&Aを行う場合買収対象会社の規模に応じてリスクを考慮する必要があり…
このブログのメインは企業分析ですが、サブコンテンツとして投資の考え方や分析方法等についても触れていこうと思います。 今回は僕が中小株メインのバリュー投資家になった経緯について書きたいと思います。 大型株の複雑性 繰り返しになりますが、僕は新卒…