経営コンサルの割安株分析

現役経営コンサルタントが中長期保有を前提に中小型株を中心に分析。自身の専門性や調査・分析範囲(能力)に限界がある中で、様々なバックグラウンドを持つ方々との意見交換を行うことで、割安株への投資を実現することが目的です。

ダイト(4577)企業分析①

今回も読者の方にリクエスト頂きましたダイト(4577)の分析を行いたいと思います。ダイトは東証1部上場で、時価総額は301億円(2017/6/21現在) 企業概要 ダイトは医薬原体の製造・販売、ジェネリック医薬品製造・製造受託を行う企業です。ダイトはユニーク…

お気に入り銘柄の株価変動(6月19日週)

今週の株価変動 先週半ばに米国が利上げを行いましたが、直後に新興国から資金が巻き上げられることはなく、「無事に通過」というのが初期反応でした。ところが今週になり、米国株式市場の象徴でもあるFANG銘柄(Facebook、Amazon 、Netflix、Google)が大幅…

ポートフォリオ推移(6月21日)

不定期ですが僕自身のポートフォリオの推移のモニタリング結果を公表していきたいと思います。 銘柄構成はこちらになります。 www.con-invester.com 株式投資資産額推移 上記のリンク先で公表したポートフォリオの推移になります。(株式投資用の現金を含ん…

ウエスコホールディングス(6091)企業分析②

さて、前回の続きです。(前回のウエスコHDの分析はこちらになります) www.con-invester.com 株価 株価は約1年前から上昇に転じており、約1年間で60%程度株価が上昇しています。 そでもなお、マルチプルはかなり低い水準にあります。 上記は建設コンサルテ…

ウエスコホールディングス(6091)企業分析①

今回は読者の方にリクエスト頂きましたウエスコホールディングス(6091)の分析を行いたいと思います。ウエスコホールディングス(以下ウエスコHD)は東証2部上場で、時価総額は64億円(2017/6/16現在) 企業概要 ウエスコHDは、元は建設コンサルティング業…

お気に入り銘柄の株価変動(6月12日週)

今週の株価変動 先週末にイギリス総選挙があり、メイ首相が率いる保守党が過半数割れし、その影響で週明けからポンドが大幅下落する展開で幕が開けました。しかしながら週後半の英中銀政策委員会で利上げ派が予想だに多かったことで流れは一変。殺人通貨とい…

ポートフォリオ公開

これまで「お気に入り銘柄の株価変動」という形で留めてきましたが、今後は僕自身のポートフォリオのパフォーマンスについても公開していきたいと思います。 なお、現在ポートフォリオに組み込まれている銘柄の内、一番古いのはコンドーテックとダイイチで20…

EBITDA倍率の死角

さて、先日EBITDA倍率がPERよりも優れた指標であることを言及しました。 EBITDA倍率は特別益・損の非連続的な収益インパクトを除外した値であるため、PERのように特別益・損に振り回されることがなく、割安割高の判断精度が高いと言えます。(詳しくはこちら…

お気入り銘柄の株価変動(6月5日週)

今週の株価変動 先週末に続伸して引けた日本株でしたが、週明けからテロ等の地政学リスク、英国総選挙やFBI前長官の証言が控える等、リスクオフの材料が続出し、日経平均は2万円台から反落となりました。(最終日の金曜日には盛替えして2万円台で終了) この…

サンセイ(6307)企業分析②

さて、前回の続きです。(前回行いましたサンセイの分析はこちらになります。) www.con-invester.com 事業構造 ゴンドラ・舞台セグメント まずサンセイの主力セグメントであるゴンドラ・舞台セグメントです。 日本の建設需要は2020年東京五輪を境に減少して…

サンセイ(6307)企業分析①

今回も読者の方からリクエスト頂きましたはサンセイ(6307)の分析を行いたいと思います。 サンセイは東証2部上場で、時価総額は21億円(2017/6/1現在) 企業概要 サンセイはビル用ゴンドラや舞台装置、船舶修理事業等を展開する企業です。 元々はよく高層ビ…

割安を判断する指標としてEBITDA倍率が望ましい理由

前回の企業分析から割安割高の判断をする指標として、PERからEBITDA倍率に切り替えました。 我々バリュー投資家にとって、指標という一つの判断基準を切り替えることは非常に大きな意味を持つので、今回はEBITDA倍率が我々バリュー投資家の判断指標として相…

お気入り銘柄の株価変動(5月29日週)

今週の株価変動 今週は北朝鮮のミサイルやらギリシャの債務問題やらで円高が進み、株式市場には重しとなるニュースが散見されました。 一方で、米インターネット通販大手Amazonの株価が1,000ドルを超えて上場から約20年で株価が500倍になるという明るいニュ…

コンドーテック(7438)2017年3月期決算

5月11日に当ブログにて分析を行いましたコンドーテックの2017年3月期決算が発表されました。(少し前になりますが。。。) www.con-invester.com www.con-invester.com FY17決算結果 決算は今期も堅調に推移という結果となりました。(売上高:0.4%増、営業…

JESCOホールディングス(1434)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いましたJESCOホールディングスの分析はこちらになります。) www.con-invester.com 戦略・競争優位性 JESCOの競争優位性は海外事業比率の高さと、海外事業により培ったノウハウや人脈にあります。 JESCOの海外事業の歴史は…

JESCOホールディングス(1434)企業分析①

今回は読者の方からリクエスト頂きましたJESCOホールディングス(1434)の分析を行いたいと思います。 JESCOホールディングス(以下、JESCO)は東証2部上場で、時価総額は28億円(2017/5/26現在) 企業概要 JESCOは電気設備、情報通信設備等のEPCを提供する…

お気入り銘柄の株価変動(5月22日週)

今週の株価変動 先週はトランプのロシアゲート問題への懸念から世界的に株価が下落しました。 トランプが「史上最大の魔女狩りだ」と声高に主張する様に、実は先週末時点で何も根拠が出てきていませんでした。 ところがトランプが大嫌いなマスコミ達が騒ぎ立…

澤田ホールディングス(8699)2017年3月期決算

4月27日に澤田ホールディングス(以下、澤田HD)4Qの決算が発表され、FY2017の結果が出ました。(少し前になりますが・・・) www.con-invester.com www.con-invester.com FY17決算結果 結果としては、順調に拡大していた業績が遂にストップしたという感じで…

第一工業製薬(4461)企業分析②

さて、前回の続きです。(前回行いました第一工業製薬の分析はこちらになります。) www.con-invester.com 株価 株価は2012年3月から2014年7月で5倍にまで上昇しました。 その後ズルズルと値を下げますが、昨年末から再び上昇しています。 株価は上昇してい…

第一工業製薬(4461)企業分析①

今回は第一工業製薬(4461)の分析を行いたいと思います。 第一工業製薬は東証1部上場で、時価総額は245億円(2017/5/6現在) 企業概要 第一工業製薬は産業・工業用の薬剤、添加剤、助剤などを製造販売している日本の化学品メーカーです。 当業界に馴染みの…

お気に入り銘柄の株価変動(5月15日週)

当ブログでの企業分析も一定数行い、お気に入り銘柄も徐々に増えてきたので、今週から週次でお気に入り銘柄の株価をモニタリングしていこうと思います。 今週の株価変動 元々世界的に株式市場の過熱感があった中でトランプのロシアゲート問題が勃発し、米国…

ドリームインキュベータ(4310)2017年3月期決算

当ブログにて分析を行ったドリームインキュベータが5月11日にFY2017の決算を発表しました。 www.con-invester.com www.con-invester.com FY決算結果 結果はインキュベーション事業がコケて悲しい結果となりました。(売上、営業利益共に増加ですが、純利益…

ダイイチ(7643)2017年9月期 2Q決算

5月2日に当ブログでも分析を行ったダイイチの2017年9月期の2Q決算が発表されました。 www.con-invester.com www.con-invester.com FY17 2Q決算結果 絶好調であったFY16 2Qから営業利益は調整減少となりましたが、売上は微増となり、底堅さが確認されました。…

大塚家具(8186)2017年12月期 1Q決算

5月9日に大塚家具の2017年12月期の1Q決算が発表されました。毎度毎度批判的な記事を書くのも気が引けますが、1Qでも改善の兆しなしという結果でした。(参考までに、以下が数日前に大塚家具の現状について纏めた記事です) www.con-invester.com FY17 1Q決算…

平安レイサービス(2344)2017年3月期決算

5月8日に当ブログでも分析を行った平安レイサービスの2017年3月期決算が発表されました。 www.con-invester.com www.con-invester.com FY17決算結果 結果は、3期連続の最高益達成です。留まることを知らない成長という形ではありませんが、着実に業績を拡大…

日本アセットマーケティング(8922)2017年3月期決算

5月8日に以前当ブログで分析を行った日本アセットマーケティング(以下、JAM)のFY2017の決算が発表されました。 www.con-invester.com www.con-invester.com FY2017決算結果 結論から申し上げると、すばらしい決算内容でしたが、一部気がかりなところがある…

ユニゾホールディングス(3258)2017年3月期決算

4月27日に当ブログでも分析を行ったユニゾHDの2017年3月期決算が発表されました。 www.con-invester.com www.con-invester.com FY17決算結果 結果は、売上高、営業利益は共に前年同期や半年前の予測を上回る水準でしたが、当期純利益は逆にどちらも下回る水…

タケダ機械(6150)2017年5月期3Q決算

少し前になりますが、以前当ブログで分析を行ったタケダ機械が3Q決算を発表したので、そちらの結果を振り返りたいと思います。 以前行いましたタケダ機械の分析はこちらになります。 www.con-invester.com www.con-invester.com FY17 3Q決算結果 結論から申…

ウエストホールディングス(1407)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いましたウエストホールディングスの分析はこちらになります) www.con-invester.com 戦略と競争優位性 ウエストの戦略は「日本版シュタットベルケ」であり、それを可能にし、競争優位性を築いているのが「ネットワーク力」…

ウエストホールディングス(1407)企業分析①

今回はウエストホールディングス(1407)の分析を行いたいと思います。 ウエストホールディングス(以下、ウエスト)は東証JQS上場で、時価総額は214億円(2017/4/26現在) 企業概要 ウエストは太陽光発電デベロッパーです。 自治体や住宅向けに、太陽光発電…

迷走中の大塚家具(8186)と過度な期待

この1~2週間くらい、再び大塚家具の今後について記載される記事が増えてきたので、日経ビジネスの下記の記事についての見解を述べながら、今後の動向について今一度確認したいと思います。 business.nikkeibp.co.jp 真の差は"強み"が明確か否か まず、大塚家…

メガネスーパー(3318)の次の一手~ウェアラブル端末子会社設立

以前、本ブログで分析を行ったメガネスーパーがウェラブルメガネ事業を行う子会社の設立を発表しました。 www.nikkei.com 以前の分析では、メガネスーパーの状況について下記のように書きました。 但し、そうした新規事業が未知数であり、ウェアラブル端末と…

スタジオアリス(2305)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いましたスタジオアリスの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 写真館事業の比較 前回、「スタジオアリスとキタムラの写真館事業は収益性を分ける大きな差異はない」と記載しましたので、改めて両社の写真…

新報国製鉄(5542)と半導体製造装置需要

4月19日に日本半導体製造装置協会が、3月の日本製半導体製造装置BBレシオを発表しました。 www.nikkei.com BBレシオとは、3カ月移動平均の受注額を同・販売額で割った値です。同レシオが1を上回ると需要が供給よりも多いことを示しますが、3月が1を上回っ…

スタジオアリス(2305)企業分析①

今回はスタジオアリス(2305)の分析を行いたいと思います。 スタジオアリスは東証1部上場で、時価総額は392億円(2017/4/19現在) 企業概要 スタジオアリスは子ども写真館の運営を主力事業としており、路面店やショッピングセンター内、トイザらス内へ出店…

PEファンドは株価を上げるのか

これまで、PEファンドというプレーヤーの意義や影響力について見てきました。 con-invester.hatenablog.com con-invester.hatenablog.com con-invester.hatenablog.com とは言え、投資家の皆さんが気になるのは寝ても覚めても株価でしょう。 今回はPEファン…

PEファンドが生み出す多額の「のれん」

先日、MBKパートナーズという韓国のPEファンドが上場させたコメダホールディングスについて分析を行いました。 その結果「収益性や成長性は魅力的だが、のれんという負の遺産を背負っている」ということが分かりました。 一方で「多額ののれんを背負うことは…

コメダホールディングス(3543)企業分析③

さて、前回の続きです。 (前回行いましたコメダホールディングスの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 競争優位性 まずコメダは下記ポジショニングの「ゆったり系」にカテゴライズされます。 価格帯的に競合となるのは星乃珈琲等ですが…

「資本提携」×「中小型株」で儲ける

中小型株に有利に働くスペシャルシチュエーション第2弾になります。 (第1弾のTOBについての記事はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 今回は資本提携です。 資本提携とは? よく株式の持ち合いと一色単にされ易いのでここで明確な差異について…

コメダホールディングス(3543)企業分析②

さて、前回の続きです。 (前回行いましたコメダホールディングスの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com のれんの意味合い 前回の分析で、コメダに異常なのれんがあることが分かりました。 異常なのれんがあるということは、それだけ減損…

コメダホールディングス(3543)企業分析①

今回はコメダホールディングス(3543)の分析を行いたいと思います。 コメダホールディングス(以下、コメダ)は東証1部上場で、時価総額は791億円(2017/4/8現在) 企業概要 コメダは名古屋発祥の喫茶店で、郊外の路面店中心の店舗展開とボリューミーなモー…

PEファンドの動向と割安中小型株投資家への影響

先日、英CVCキャピタル・パートナーズが年間1,000億円以上を投資する計画の発表や、日ポラリス・キャピタル・パートナーズの750億円規模のファンドを立ち上げる計画の発表が話題になりました。 www.nikkei.com 謎が多きPEファンドの積極的な動向は、我々割安…

スカラ(4845)企業分析②

さて、前回の続きです。(前回行いましたスカラの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 株価 ソフトブレーンとのやり取りで失ったものは多く、”行儀の悪さ”というイメージが蔓延してしまいました。 株価は16年8月からおよそ3か月で一気に値…

スカラ(4845)企業分析①

今回はスカラ(4845)の分析を行いたいと思います。 スカラは東証1部上場で、時価総額は137億円(2017/4/6現在) 企業概要 スカラは、ASPサービス会社です。(ASPについては後段で詳述) 今年の1月から3月にかけて営業支援システムを手掛けるソフトブレーン…

ユニゾホールディングス(3258)企業分析②

さて、前回の続きです。(前回行いましたユニゾホールディングスの分析はこちらになります) con-invester.hatenablog.com 株価・水準 2012年4月から上昇を続けていましたが、2015年8月に6,240円を付けると、下落を始め、現在は直近高値の半値以下で推移して…

ユニゾホールディングス(3258)企業分析①

今回はユニゾホールディングス(3258)の分析を行いたいと思います。 ユニゾホールディングス(以下、ユニゾ)は東証1部上場で、時価総額は656億円(2017/4/3現在) 事業構成 ユニゾは不動産事業とホテル事業を展開しています。 構成比率(FY2016)は不動産…

株主優待は悪か

先日、日経新聞に株主優待に関する批判的な記事が出るや、再び各種方面で議論が活発化しています。 www.nikkei.com 株主優待とは? 株主優待とは、企業が自社の株主にむけて、サービスや自社商品などを年に1~2回提供する制度です。 株主優待は日本独特の制度…

ひふみ投信が直面する問題

先日、藤野氏率いるレオスキャピタルワークが運用するファンドの残高が急増してたことで、問題に直面していると話題になりました。 www.nikkei.com 元々運用成績が良く投資界隈では有名であったひふみ投信は、テレビ東京の「カンブリア宮殿」に取り上げられ…

PERが「低い」とは

PERという指標は投資家が好んでよく使う指標としてあまりにも有名です。 斯く言う僕もPERの愛好家でもあります。 今日はそのPERについてお話をしたいと思います。 なぜPERが「低い」方が望ましいのか? PERはPrice Earning Rateの略で、株価÷EPSで算出されま…

「TOB」×「中小型株」で儲ける

投資において最も難しい要素の一つは「いつ」が分からないということです。 企業分析を根気強く行えば、割安に放置されている銘柄を見つけることはそこまで難しいことではありません。 しかし、その割安株が「いつ」値上がるのか、「いつ」目標株価に到達す…