経営コンサルの割安株分析

現役経営コンサルタントが中長期保有を前提に中小型株を中心に分析。自身の専門性や調査・分析範囲(能力)に限界がある中で、様々なバックグラウンドを持つ方々との意見交換を行うことで、割安株への投資を実現することが目的です。

相模ゴム工業(5194)企業分析②

さて、前回の続きです。
(前回行いました相模ゴム工業の分析はこちらになります)

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市場環境

市場環境について、①国内需要と海外需要という2つの視点で見ていきたいと思います。

①国内需要

まず、国内需要ですが、こちらも①-1 日本人需要、①-2 インバウンド需要という2つに分解して見ていきたいと思います。

①-1 日本人需要

昨今、外資系金融機関出身の藤沢数希さんが生み出した恋愛工学と、ナンパ師が脈々と受け継ぎ、磨きをかけてきた技術がとんでもない勢いで広がっているようです。

実際の直接的なデータはありませんが、藤沢数希さんが恋愛工学について書いた「僕は恋愛を証明しようと思う」という書籍がバカ売れし、そしてその後、ドラマ化までされたこと、また、ナンパ氏アカウントのフォロワー数や、ナンパに関する書籍化数を見ていくと、大きなトレンドになっていることがわかります。

藤沢数希さんの「僕は恋愛を証明しようと思う」に興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、こちらからご購入ください。

 

もともと、性は最大の欲求の一つと言われており、それこに実現手段がノウハウ化されてきたことで、より欲求と行動力のある人間による性行為の回数が増加していくことが想定されます。

もちろん人口は減り、草食男子は一定数存在するのもまた事実ですが、上記のような人々により、一人当たり回数は増加していく可能性があります。 

①-2 インバウンド需要

さて、観光業界の熱い眼差しを集めるインバウンド。

現在は既に2,000万人/年以上の外国人が日本を訪れており、2030年には6,000万人/年を目指すと政府が掲げています。

お金を大量に落としてくれるインバウンド観光客ですが、実は性に対しても積極的にお金を落としているようです。

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そんなお金を持ってきてくれる観光客は、同時に性病も持ってきているようで、その結果、東京の若い女性の梅毒患者数が5年で25倍になったのだとか。

これはもう有名な話なので、対インバウンド観光客以外でも、男女が警戒し合うというトレンドがあるようです。

つまり、コンドームの需要が増加すると。

 

②海外需要

残念ながら、相模ゴム工業のIRはかなり簡素な形になっており、具体的にどの地域に事業展開しているのかを把握することはできません。

ですが、「中国をはじめとする海外市場で伸長した」との記載があるので、おそらく中国が中心であることが予測されます。

一人っ子政策が解けた今、中国のコンドーム市場は縮小するのでは!?と思われるかもしれませんが、どうやら現実は違うみたいです。

jp.reuters.com

政府としては、是非コンドームを使わないで欲しいという意向らしいのですが、そんな政府の希望とは裏腹に、コンドーム需要は拡大しているのだとか。

また、記事にもある通り、中国の製薬会社と投資会社が、世界第2位の規模を持つ豪州のコンドームメーカーを買収したらしく、その時のEBITDA倍率が16xだったそうです。

これは、業績拡大を織り込んだ買収金額の設定になっているはずなので、中国で事業をしている人々からしても、コンドーム市場は伸びる公算なんじゃないでしょうか。

そんな中国コンドーム市場ですが、市場には粗悪品が多数出回っており、爆買によって、日本から大量に持って帰っているという状況のようです。

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これだけ、日本プレミアムがあるようなので、相模ゴム工業の中国販売にも有利に働いている、働いていくと考える方が自然でしょう。

 

目標株価

最後に簡易的ではありますが、目標株価について書いておきます。
「EBITDA成長率」「EBITDA倍率」という2つ変数で目標株価について算出したいと思います。

前提

EBITDA Margin :FY2018値である29.3%が今後も一定と仮定
Net Debt :FY2018値である39.3億円が今後も一定と仮定
少数株主持分 :FY2018値である2.6億円が今後も一定と仮定
発行済み株式数 :2018年6月8日現在の10,937,449株が今後も一定と仮定

ケース

EBITDA成長率 :FY18-14の売上高CAGRである8.3%、FY18-16の売上高CAGRである10.4%、左記の平均値である9.3%の3ケース
EBITDA倍率 :現在値である19.6x、類似企業であるオカモトの8.6x、左記の平均値である14.1xの3ケース

試算結果

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最大ケースでは、3,797円となりました。

やはり、類似企業オカモトと比べてEBITDA倍率が倍以上高いことが足を引っ張っている状況です。

このまま8.3%成長していければ、当然今のマルチプルもまぁ許容範囲である気もするので、3,500円くらいはいってもおかしくない水準です。

市場環境でも見たように、ポジティブな材料が揃っているので、仮に投資をするとすれば、四半期報告書の昨対比を確認しながら、3,500円をひとまずのターゲットに投資していく感じになるかなと思います。