経営コンサルの割安株分析

現役経営コンサルタントが中長期保有を前提に中小型株を中心に分析。自身の専門性や調査・分析範囲(能力)に限界がある中で、様々なバックグラウンドを持つ方々との意見交換を行うことで、割安株への投資を実現することが目的です。

ダイト(4577)企業分析①

今回も読者の方にリクエスト頂きましたダイト(4577)の分析を行いたいと思います。
ダイトは東証1部上場で、時価総額は301億円(2017/6/21現在)

企業概要

ダイトは医薬原体の製造・販売、ジェネリック医薬品製造・製造受託を行う企業です。
ダイトはユニークなビジネスモデルを持っており、文字面だけでなく絵として見た方が分かり易いので、下記に簡単に纏めました。

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このビジネスモデルの競争優位性等については次回詳述させて頂きますが、一言では言い表せないユニークさを持っています。(中間体・原薬メーカーにも、製剤メーカーにも当てはまらない)

事業構成

事業構成としては原薬部門が60%(その内、他社への販売が64%、自社消費が36%)、製剤部門が39%(その内、製造受託が85%、自社製品が15%)という内訳となっています。

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業績

業績を見てみると綺麗な右肩上がりのグラフとなっています。

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ROSについては、FY2016で一度下落するも5か年で見ると順調に上昇しており、足元では10%越えをキープしています。
中堅医薬中間体メーカーの競合と比較するとROSが決して高いわけではありませんが、売上成長では最も高い伸びを実現しています。

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株価・倍率

株価は2014年6月から2年弱で約2倍になった後、ジワジワと下げて現在2,440付近をうろちょろしている状況です。
2014年6月から現在でみると、株価は1.5倍になっています。

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EBITDA倍率を競合と比較すると、高くもなく低くもなくという風に見えます。
JCRファーマの異常値を除くと、競合と同水準であると言えます。

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競合比較という観点から見た倍率は決して割安とは言えませんが、ダイトの魅力はユニークなビジネスモデル、及び高い成長性にあります。

次回はダイトの競争優位性を分析し、今後もこの成長が続くか否かを踏まえ、目標株価について見ていきたいと思います。